2026年1月28日
【吉野川市】構成文化財に「岩の鼻展望台から見える藍の流通の景観」が追加
令和7年12月25日付で、徳島県の「藍のふるさと阿波~日本中を染め上げた至高の青を訪ねて~」の構成文化財に、吉野川市の「岩の鼻展望台から見える藍の流通の景観」が追加認定されました。
岩の鼻展望台は、吉野川市川島町にある古城山の西端、巨大な青石の岩山の上に位置しています。ここからは、雄大な吉野川の流れ、そして藍の一大産地として栄えた善入寺島を望むことができます。
この景観は、かつて藍の主要な流通路として多くの船が行き交い、藍の生産と流通による地域の豊かな繁栄を支えた吉野川の姿と重なり、「藍の流通の景観」として当時の生産と流通の営みを今に伝えています。
また、古城山には、伊藤枕山が川島城址から吉野川の眺望を詠んだ漢詩の碑が建立されています。
「古城山から吉野川を眼下に見ると、帆掛け船が千艘、鴎鷺のごとく行き来している。」(現代語訳)
この漢詩は、古城山から眺めた吉野川の、数えきれないほどの船が水鳥のように活発に行き交う賑やかな光景を描写し、物資輸送の大動脈として栄えた当時の吉野川の様子を伝えています。
吉野川では、藍や藍作に必要な肥料(干鰯や鰊粕など)、米や塩といった生活物資に至るまで、様々なものが盛んに運ばれました。また、度重なる氾濫を繰り返す一方で、豊かな伏流水と肥沃な土壌を流域にもたらしました。この自然の恩恵により、吉野川流域は藍作地帯として繁栄しました。