塩田内に張り巡らされた水路を「水尾」といい、海から塩田への海水導入だけでなく、釜屋への燃料の搬入や塩の搬出のために上荷舟が行き来する水路としての役割を果たしました。東浜塩田の水尾は、古い時代の塩田や地形を反映しているためか、葉脈のように不規則に広がって、塩田の隅々にまで伸びていました。塩田が廃止された後、多くは改修されたり埋められて姿を消しましたが、水路の一部として残されている部分や、水尾の形状を反映した道路があるなど、かつての水尾の痕跡を辿ることができます。