坂越湾に浮かぶ周囲1.63㎞、面積8.1ha、最高海抜43.2ｍの小島です。聖徳太子の寵臣であった秦河勝が蘇我入鹿の迫害を避けて難波津から船出して西に向かい、皇極天皇3（644）年に生島に漂着し、大化3（647）年に没したあとこの生島に葬られたと伝えられ、島には墳墓が残されています。以来、秦河勝を祀る大避神社の神地とされ、古来より人々の立ち入りが禁じられたため、島内の樹林は原始の状態をよく保っていることから「生島樹林」として大正13（1924）年に国の天然記念物に指定されました。この生島によって、坂越湾は波穏やかであったため、坂越は風よけの港として賑わいました。