柴原家は西浜塩田最大の塩田地主・塩問屋で、近世後期には塩屋村大庄屋や赤穂藩の蔵元役を務めました。本史料は、真光寺に保存されていた同家の古文書類であり、寛延元（1748）年から慶応元（1865）年までのおよそ120年にわたって書き継がれた「年中用事控」など、当時の赤穂藩や塩屋村の様子に加え、塩田開発や塩廻船の動向といった当時の塩田経営を知ることができる貴重な史料が含まれています。平成18（2006）年に赤穂市指定有形文化財（古文書類）に指定され、現在は翻刻が進められ『赤穂市史史料集』として順次刊行されています。