熊本ぎょくとう観光ガイド
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8.国指定史跡 西南戦争遺跡  宇蘇浦官軍墓地
■Commentary
ここ宇蘇浦官軍墓地は、明治10年、1877年の西南戦争において、政府軍が、亡くなった兵士を埋葬した場所で、399基の墓石が並んでいます。
現在、全国で西南戦争に関する政府軍墓地は51カ所確認されていますが、その中でも戦闘初期につくられたもので、主に、木葉、田原坂、横平山、吉次峠の戦闘でなくなった兵士が埋葬されています。
戦闘当初につくられた、玉東町の高月官軍墓地は、兵士の行き来がさかんな三池往還沿いに造られたために兵士の士気が下がったということから、それ以降、このような奥まった土地に埋葬地が造られるようになりました。
官軍墓地の墓標は、部隊ごとにより規格が異なります。宇蘇浦官軍墓地には二種類の形の墓標があり、入口手前のものは内務省管轄の警視隊のもの、それより奥に陸軍省管轄の陸軍兵士のものが整然と並べられています。
奥に行くほど階級が高く、乃木希典と同じ第14連隊で活躍し、木葉の戦いで戦死した高知県出身の吉松秀枝少佐の墓標が一番奥に鎮座しています。彼は、軍服とともに大きな甕にいれられて埋葬されたとの話が残っています。
また、中腹には谷村計介伍長の墓があります。谷村伍長は、籠城する熊本鎮からの密偵として、玉名高瀬の政府軍本営と連絡をとるという任命をうけますが、途中の吉次峠にて西郷軍に捕縛されます。しかし、うまくのがれ、無事に任務を果たし、その後の田原坂の戦いで戦死しました。太平洋戦争時には彼の武勲にあやかろうと、墓を削っていく者が絶えなかったため、一度立て直され、鉄柵により囲いが造られたそうです。
現在、玉東町にある官軍墓地は、毎月、地元の老人会が欠かさず清掃を行っており、140年たった今も供養の火が絶えません。
■ information
問合せ先
玉東町教育委員会
住 所
玉名郡玉東町木葉903-1
電話番号
0968-85-3609
定休日
土日祝
料 金
駐車場
URL
https://seinansensou.jp
その他
玉東町中央公民館内、木葉駅横ぷらっとぎょくとうに一部遺物展示有り(開館8:30~17:15)
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