「八角トンネル」は、大正4年の春竹駅（現南熊本駅）の開業後、下益城郡砥用（現美里町砥用）までの総延長28.6kmを走っていた熊延(ゆうえん)鉄道の遺構の一つです。
当初は、御船鉄道と呼ばれていましたが、熊本から延岡を結ぶ鉄道が計画され、それぞれの頭文字をとって熊延鉄道と名称を変えました。
「八角トンネル」はもともと落石よけとして作られた建造物で、昭和39年の廃線から50年以上たった今なお残る産業遺構です。なぜ八角形なのか、なぜ洞門と洞門の間が空いているのかなど、形も構造もいまだに謎が多く残ります。
独特の形をしたトンネルの中を歩くと、時空を超えてまさにタイムスリップしたかのような、ミステリアスな雰囲気が味わえます。
＜音声ガイドナレーション：小川工業高校＞