美馬市脇町南町は、阿波を東西に走る撫養街道と讃岐へ抜ける街道が交わる交通の要衝に位置します。江戸時代中期より藍の集散地として栄えました。町並みは、漆喰壁で本瓦葺きの重厚な建物が並び、多くの建物に「うだつ」とよばれる豪華な防火壁が建物の両側に作られていることから「うだつの町並み」と呼ばれています。このうだつをあげるには相当な費用がかかったことから、「うだつがあがらない」ということわざの語源となったと言われています。藍で栄えていたころは、吉野川が町並みの南側を流れており、吉野川の水運を利用することもできました。昭和６３年に、国選定重要伝統的建造物群保存地区となりました。