ここは、19世紀後半から20世紀初頭に、人々の自由と平等を求めて活動した宮崎八郎・民蔵・彌蔵・滔天の「宮崎兄弟」が生まれ育った場所で、熊本県史跡に指定されています。末弟の滔天は、1911（明治44）年の中国辛亥革命成功の転機となった中国同盟会設立の立役者として知られ、その指導者の孫文を物心ともに援助し、生涯友情を貫きました。孫文もこの生家に1897（明治30）年と1913（大正2）年に二度訪れました。
　荒尾市では、1993（平成5）年に茅葺屋根の日本家屋の生家を一度解体・復元整備し、一般公開しています。敷地内には、資料館を併設し、宮崎兄弟の活動に関する歴史資料や、孫文と宮崎家の深い交友を示す孫文直筆の書などを展示しています。